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The most affected health domains after ischemic stroke
2018 3月 アメリカ
脳卒中が軽くすんで日常生活動作が自立できていたとしても、目につかない隠れた障害を抱えて生活の質が低下している患者はすくなくない。
これら健康に関係する複数の領域(身体機能、社会参加、遂行機能、疼痛、疲労、不安、うつ、睡眠 の8領域)が一般人とくらべてどのていど影響をうけているものなのか調べてみたそうな。
脳梗塞患者1195人(平均年齢62、白人81%)について、被験者の主観的な健康度をPROMIS (Patient-Reported Outcomes Measurement Information Syste)という指標を用いて評価したところ、
次のことがわかった。
・一般人にくらべあきらかなスコア低下の患者の割合は、睡眠の28%から身体機能63%におよんだ。
・もっとも影響をうけた領域は、身体機能>社会参加>遂行機能の順だった。
・身体障害、低収入、女性、が低スコアの関連要因だった。
・年齢は身体機能の低下と関連していたが、不安 うつ 睡眠障害との関連は低かった。
脳梗塞患者は複数の領域におよぶ健康問題をうったえていた。身体機能、社会参加、遂行機能がもっとも影響をうけた、
というおはなし。
感想:
うつや疲労 疼痛よりも遂行機能への影響がおおきいところが新鮮だ。
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