元
Desirable Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels for Preventing Stroke Recurrence
2018 3月 日本
脂質異常の薬物治療による脳卒中の再発予防効果についてはよくわかっていない。
そこで、"スタチンによる脳卒中の再発予防研究"(J-STARS)のデータをつかって、LDLコレステロール値に着目して脳卒中の種類別に再発リスクをしらべてみたそうな。
2004-2009の脳梗塞患者1578人をフォローした記録(スタチン使用793人と非使用785人)について解析したところ、
次のことがわかった。
・LDLコレステロールレベルの平均はスタチングループで104mg/dL,比較グループで126mg/dLだった。
・脳卒中とTIAはLDLコレステロールが80-100mg/dL の範囲のときリスクが低下した。
・アテローム血栓性脳梗塞でのみスタチン使用グループであきらかなリスクの低下があった。
・脳内出血リスクはアテローム血栓性脳梗塞と同パターンで、スタチン使用でリスクが高くなるわけではなかった。
・ラクナ梗塞は100-120mg/dL の範囲でリスクが低かった。
脳卒中の再発予防にはLDLコレステロールは80-100mg/dLの範囲を目指すとよいだろう、
というおはなし。
感想:
もともと脂質コントロールに脳卒中再発の予防効果がほとんどないなかで、強いていえばこの辺りかな、、という結果と理解した。
じぶんはスタチンには縁がないけど、筋肉が溶けるとか副作用の評判はひどい、、
脳卒中患者が医師のアドバイスを無視するとき