元
Transcutaneous Vagus Nerve Stimulation Combined with Robotic Rehabilitation Improves Upper Limb Function after Stroke.
2017 12月 イタリア
迷走神経への電気刺激はてんかんやうつの治療に用いられている。
さらに、脳卒中のあとの迷走神経刺激は脳の可塑性をうながしリハビリ訓練の効果をより高めることが動物実験で確認されている。
しかし迷走神経刺激を人に応用する場合、刺激装置を鎖骨下に埋め込む手術が必要になるため なかなか研究がすすまなかった。
さいきん、耳周辺の迷走神経を経皮的に刺激しても同様の効果が期待できることがわかってきたのでさっそく臨床実験してみたそうな。
脳梗塞または脳出血の患者14人をつぎの2グループにわけた。
*リアル迷走神経刺激
*偽迷走神経刺激
リアルグループは外耳道の内側に電極を置き、痛みを感じない程度のパルス電流刺激を30秒ごとに1時間x10日間継続した。
偽グループでは電極を迷走神経の走行から外して置いた。
並行してロボットアシストの上肢訓練を行った。
次のようになった。
・有害事象はなかった。
・リアル迷走神経刺激グループであきらかに上肢機能スコア改善度がすぐれていた。
脳卒中患者への経皮的な迷走神経刺激は安全でかつリハビリに効果的だった、
というおはなし。
感想:
迷走神経ネタはなんどもあったけど、どれもネズミか埋め込みだったんだよね。今後に期待。
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