元
Impaired Recognition of Emotional Faces after Stroke Involving Right Amygdala or Insula.
2018 2月 アメリカ
表情をよみとる能力は社会生活を営む上で重要である。これまでの研究から感情の認識にはおもに右脳がかかわっていると考えられている。
脳機能イメージングをつかった研究もあるが慢性期患者のものがおおい。
そこで急性期の脳卒中患者で 脳の損傷部位と表情識別能力との関連をしらべてみたそうな。
右脳損傷の急性期脳卒中患者30人と健常者30人について、写真から感情(喜び、驚き、怒り、嫌悪、恐れ、悲しみ、無感情)を当てさせる課題をおこなった。MRI上での脳の損傷部位と正答率との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・右脳損傷患者は健常者にくらべポジティブな感情もネガティブな感情も認識する精度があきらかに低かった。
・とくに右脳の扁桃体と島皮質前部に損傷のある患者は怒りと喜びの識別スコアがはっきりと劣っていた。
・右脳の扁桃体と島皮質前部をふくむトータルの損傷体積が個々の感情識別エラー率と関連していた。
右脳の扁桃体や島皮質前部を損傷した脳卒中患者には表情認識をうながす行動療法の類がひつようかも、
というおはなし。
感想:
まず結婚相手との関係があぶなくなるんだって。
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