元
Size of Ruptured Intracranial Aneurysms Is Decreasing
2018 1月 フィンランド
近年、くも膜下出血の発生率は低下傾向にある。フィンランドではとくに50歳未満でこの傾向がいちじるしい。
そこで、破裂脳動脈瘤のサイズと位置についてさいきんの傾向をしらべてみたそうな。
1989→2008年のくも膜下出血患者2660人について調査したところ、
次のことがわかった。
・患者の59%は女性で、44%は50歳未満だった。
・この間に、50歳未満では破裂脳動脈瘤のサイズが男性で16%(9.2→7.7mm)、女性では13%(9.3→8.1mm)小さくなった。
・50歳以上の患者では破裂脳動脈瘤サイズに変化はなく、
・後方循環系に発生した破裂脳動脈瘤の割合が5→13%のおよそ3倍に増加した。
若年患者の破裂脳動脈瘤のサイズは縮小傾向にあった。いっぽう50歳以上では後方循環系の脳動脈瘤破裂の割合が増加した、
というおはなし。
感想:
瘤がちいさくなった理由は喫煙率や高血圧の減少で、
後方循環云々は救急医療の進歩でいままで突然死としてカウントされていなかった生還者が入ってきたせいではないか、、、といってる。
かならずしも瘤が成長したあげくに破裂するわけではないんだな。
今後どうするんだろ、ちっちゃい瘤をつまんだり詰め物したりするのかね?