元
Higher Daily Physical Activity Level Is Associated with Lower RBC Aggregation in Carotid Artery Disease Patients at High Risk of Stroke.
2017 12月 フランス
アテローム性動脈硬化がすすむと頸動脈にプラークが形成され血行動態が変化して脳梗塞の原因になる。
いっぽう身体活動レベルがあがると血中の脂肪やコレステロールが低下し血行動態を改善すると考えられている。
そこで頸動脈疾患患者について身体活動レベルと血行動態との関連をしらべてみたそうな。
頸動脈内膜切除術を受けた80人の患者(症候性15人と無症候性65人)および健常者14人について、血液粘度、赤血球凝集能および赤血球変形能を測定し、
アンケート調査した日々の身体活動レベルとの関連を解析したところ、
次のようになった。
・症候性の頸動脈疾患患者は血液粘度と赤血球凝集能が健常者よりも高かった。
・身体活動が活発な者は ほとんど動かない者にくらべ赤血球凝集能があきらかに低かった。
・血液粘度と赤血球変形能は身体活動レベルで変わらなかった。
症状の重い頸動脈疾患では血行動態上の異常(血液粘度と赤血球凝集能の上昇)が見られた。身体活動レベルの高い患者は赤血球凝集能が低かった、
というおはなし。
感想:
日々の運動で血液粘度がさがるわけではなくて、しかも血小板ではなくて赤血球の凝集能が低くなる。
赤血球の凝集ときたら抗原抗体反応がどうのこうのなんだよな。