元
Total cholesterol and stroke mortality in middle-aged and elderly adults: A prospective cohort study.
2017 12月 韓国
コレステロールと脳卒中との関係については未だ結論がなく、スタチンなどの脂質降下薬を積極的にもちいるべきとする考え方と、コレステロールを下げると脳出血が増えるので危険だとする考え方がある。
この問題をあきらかにするべく 総コレステロール値と脳卒中の種類別死亡リスクとの関連を大規模に調査してみたそうな。
40-80歳の韓国人503340人を2002年から10年あまりフォローしたところ、
次のことがわかった。
・脳卒中全体では コレステロール値にたいし死亡リスクがU字カーブを描き、200mg/dlでリスク最低をしめした。
・200mg/dlより低いと逆相関にあり、主に脳内出血の死亡リスクが上昇した。
・脳梗塞はコレステロール値にたいし弱いながらも正の相関をしめした。
・200mg/dl以上ではいずれの脳卒中の種類でも逆相関になるものはなかった。
・これらの関連は若年層(40-64歳)と高齢者層(65以上)とで違いはなかった。
総コレステロール値は200mg/dlのとき脳卒中死亡リスクがもっとも低く、年齢層によらなかった。
200mg/dlを超えると脳内出血を含めて死亡リスクは高くなった、
というおはなし。
感想:
白人あいてじゃなく おなじアジア人なのでとても参考になる。
総コレステロール値200mg/dlのとき韓国人のばあい LDLコレステロール110mg/dl相当なんだって。
これより低いと脳内出血で逝きやすくなる。