元
Ginkgo biloba extract improved cognitive and neurological functions of acute ischaemic stroke: a randomised controlled trial
2017 12月 中国
中国では古くから イチョウ葉エキスが記憶障害やうつ、耳鳴り、せん妄の治療薬として用いられてきた。
イチョウ葉エキスには虚血脳の活性酸素から神経を保護する効果や血流を改善する効果が報告されているが患者に勧められるだけのエビデンスはまだない。
そこで急性期の脳梗塞患者348人についてイチョウ葉エキスによる回復効果、認知機能への影響をしらべてみたそうな。
発症から7日以内の脳梗塞患者を2グループにわけ、
いっぽうには1日にイチョウ葉エキス(GRE)450mgとアスピリン100mgを与えた。
比較グループにはアスピリン100mgのみとした。
30日、90日、180日後の回復度を比較したところ、
次のようになった。
・認知機能評価MoCAスコアの低下するスピードはGREグループで明らかに遅かった。
・神経症状NIHSSや自立度mRS,BIスコアは いずれもGREグループで有意に改善した。
・認知症検査MMSE等でGREグループに改善がみられた。
・有害事象はほとんどなかった。
急性期脳梗塞患者へのイチョウ葉エキスは認知機能や神経の障害を緩和し、副作用もなかった、
というおはなし。
感想:
これは期待できる。
イチョウ葉エキスが脳梗塞に効く理由
イチョウ葉エキスの脳梗塞治療効果が明らかに