元
Rhythmic arm cycling training improves walking and neurophysiological integrity in chronic stroke-the arms can give legs a helping hand in rehabilitation.
2017 12月 カナダ
人の脊髄には四足歩行時のなごりから手足を周期的に連動させる仕組み "Central Pattern Generator" (CPG) がある。
そこで脳卒中患者の腕を周期的に運動させることでCPGネットワークを活性化させ歩行能力を改善できるものか実験してみたそうな。
慢性期脳卒中患者19人について、ハンドエルゴメータで上肢回転運動を1秒1回転ペースで30分間おこなった。
これを週3回x5週間おこない、前後での歩行 バランス能力を比較した。
また各筋力、橈骨神経の皮膚反射や両ヒラメ筋のストレッチ反射もしらべた。
次のようになった。
・麻痺脚の足底筋、背屈筋の活動が強化され、
・ヒラメ筋ストレッチ反射の増強から四肢間カップリングの増強が考えられた。
・歩行、バランス能力も改善を示した。
アームサイクリングによってCPGネットワークに変化が起き、四肢間の結合が強まり歩行能力の改善につながったと考えられる、
というおはなし。
感想:
だから歩行には腕の振りが重要で、たとえばトレッドミル訓練で体重支持機能がない装置だと 両腕は手すりを掴んでいることになり、腕振りができず訓練効果があがらないんだって。