元
Recurrent Stroke and Bleeding Events after Acute Cardioembolic Stroke-Analysis Using Japanese Healthcare Database from Acute-Care Institutions.
2017 12月 日本
脳卒中のうち75.9%は脳梗塞で、さらにそのうちの27.7%が心原性である。心原性脳梗塞は高齢者におおく症状が重い。再発率も高く 久山町研究では10年で75.2%の再発率だった。
日本人の心原性脳梗塞について再発率の推移、抗凝固薬と出血率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2008-2013のヘルスケアデータベースから心原性脳梗塞 9804人の患者記録を抽出して解析したところ、
次のことがわかった。
・観察期間の中央値68日間では10.3%が脳卒中を再発し、その率は年間100人あたり20.8人だった。
・同様に、心原性脳梗塞の再発率は16.6人/100人年で、頭蓋内出血率は13.2人/100人年だった。
・抗凝固薬使用者の脳梗塞再発率は低かったが脳出血率が非常に高かった。
・再発リスクは 脳卒中歴、糖尿病、高血圧、心房細動などで、
・脳出血リスクは高血圧、腎不全、プロトンポンプ阻害薬使用だった。
心原性脳梗塞の患者は再発率が高かった。抗凝固薬は脳梗塞の再発率の低下に効果的だったが、脳出血リスクが非常に高くなった、
というおはなし。
感想:
うえのグラフを見てなお抗凝固薬を飲みつづける勇気とは。