元
A Backward Walking Training Program to Improve Balance and Mobility in Acute Stroke: A Pilot Randomized Controlled Trial.
2017 12月 アメリカ
後方歩行トレーニングは膝への負担がちいさいことから整形外科シーンで用いられることがある。
脳卒中患者の後方歩行では視覚的に予期できない状況への対処や通常とは異なる運動パターンから、バランス改善と転倒予防効果が期待できる。
そこで後方歩行トレーニングの実行可能性と効き目を実験で確かめてみたそうな。
発症から1週間ほどの脳卒中患者18人について、
後方歩行トレーニング(BWT)と立位バランストレーニング(SBT)にわけ、1回30分間のセッションを8回行いその前後と1ヶ月後までの歩行 バランス能力を比較した。
次のようになった。
・トレーニング直後、前方歩行速度は BWT: 0.75 m/s; SBT: 0.41 m/s、
・後方歩行速度は BWT: 0.53 m/s; SBT: 0.23 m/s で いずれもBWTグループが高く、
・1ヶ月後もBWTグループがすぐれていた。
・バランス能力も "Activities-Specific Balance Confidence Scale" でBWTグループがあきらかにすぐれていた。
1回30分間の後方歩行トレーニングを1週間おこなったところ、前方後方への歩行速度とバランス能力がおおきく改善した。後方歩行トレーニングは転倒防止に役立つかも、
というおはなし。
感想:
公道で後ろ歩きは危ない。グーグルグラスに後方カメラをつないでクールにバックしたい。
後ろ歩きの効果をきっちりと検証することにした