元
The Reticulospinal Pathway Does Not Increase Its Contribution to the Strength of Contralesional Muscles in Stroke Survivors as Compared to Ipsilesional Side or Healthy Controls.
2017 12月 アメリカ
運動には皮質脊髄路と網様体脊髄路がかかわっていて、脳卒中からの回復途上にある患者は網様体脊髄路の興奮性が亢進していると考えられている。
網様体脊髄路は聴覚刺激で興奮し、聴覚驚愕反射(acoustic startle reflex:ASR)で短時間の筋収縮反応を示すことが知られている。
そこで脳卒中患者への聴覚驚愕刺激によって麻痺側の腕の筋力と反応スピードが向上するものか 確かめてみたそうな。
脳卒中で片麻痺の患者13人と健常者12人について、
肘屈筋の随意収縮中に小さいビープ音(80dB)または大きいビープ音(105dB)の刺激を与え、筋電図と筋力を記録した。
次のようになった。
・麻痺側2頭筋のASRの頻度は健常側や健常者にくらべあきらかに多く、遅延時間も短かった。
・最大随意筋収縮中の聴覚驚愕刺激によって患者と健常者で筋収縮の反応スピードとトルクが強まった。
・随意筋収縮強度を変えた時、麻痺側のASRは健常側よりも強まったが有意なほどではなかった。
これらの結果から脳卒中患者の網様体脊髄路は過興奮状態にあると考えられた。しかし聴覚驚愕刺激が脳卒中患者の筋力アップに役立つとはおもえない、
というおはなし。
感想:
音楽療法でリズムに載せて何かの動作を、、ってのは この網様体脊髄路がどうのこうのらしい。
startReact効果 「よーい」「どん」って言ったらスタートね、、