元
Disruption of the ascending arousal system and cortical attention networks in post-stroke delirium and spatial neglect.
2017 12月 アメリカ
脳卒中後のせん妄と半側空間無視についてのレビュー。
せん妄は注意力や認知力の錯乱した状態で、脳卒中急性期の右脳損傷患者の半数ちかくに認められることがある。
いっぽう半側空間無視も右脳損傷患者の50%が経験するという。
中脳の核と背側および腹側の皮質-辺縁系の上行性投射
(上行性網様体賦活系:Ascending Reticular Activating System)からなる空間的注意と覚醒のネットワークが せん妄と半側空間無視に共通していて、
右脳損傷によりこれら皮質-辺縁系ネットワークが障害をうけ空間無視が起こり、つづいてせん妄に至る と考える、
というおはなし。
感想:
ようするに半側空間無視は意識のもんだいであると同時に 意識を司るハードウェアのもんだいでもあるってことなんだろね。