元
Advanced Age and Post-Acute Care Outcomes After Subarachnoid Hemorrhage.
2017 10月 アメリカ
脳動脈瘤が原因のくも膜下出血は比較的若いひとにおおく、70歳より高齢の割合は15-20%とされている。
高齢くも膜下出血患者の予後要因についての研究はおおくなく よくわかっていないので、大規模にしらべてみたそうな。
431の病院で2008-2010にくも膜下出血で入院してクリップやコイル手術を受けた65歳以上のメディケア患者5515人の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・退院後30日時点での再入院率は17%、死亡率は8.5%だった。
・病院の年間くも膜下出血手術件数が少ないと再入院率が高く、その差は最大でオッズ比2.10倍、
・同様に手術件数の少ない病院にかかると死亡率も高く、その差はオッズ比1.52倍におよんだ。
高齢くも膜下出血患者が手術件数の少ない病院にかかると 退院後の再入院率および死亡率がとても高い、
というおはなし。
感想:
クリニックの脳ドックでなんの症状もないひとにクリップをすすめるくらいに簡単 安心な手術のはずなのに 結局は慣れや技量の差が生死におおきく影響する。
しかも上の表みると白人以外の人種はやたら死亡率高い。
「再出血予防手術はやらないほうが長生きするんじゃない?」←じつはこの疑問に答えるまともなエビデンスが見つからない。