元WHOによると脳卒中など心血管疾患での死亡の10%は喫煙が原因という。さらに心血管疾患後に喫煙を再開 継続することで再発率は1.5-2倍になるという報告もある。
Persistent smoking after a cardiovascular event: A nationwide retrospective study in Korea.
2017 10月 韓国
心血管疾患のあとは禁煙がのぞましいにもかかわらず多くの患者が喫煙をやめない。その割合については調査によりまちまちで脳卒中患者のばあい50-80%のひらきがある。
そこで韓国の国民健康保健データベースを使ってひろくしらべてみたそうな。
2003-2012に心血管疾患と診断され その前後に健診を受けていた1700人の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・心血管疾患発症前の喫煙者割合は28.6%で、
・そのうちの49.4%は発症後も喫煙を続けていた。
・この割合は脳卒中や虚血性心疾患でほぼおなじだった。
・喫煙の量と期間が長かった者ほど発症後も喫煙が続いていた。
脳卒中など心血管疾患経験者のおよそ50%が喫煙を継続していた、
というおはなし。
感想:
のこりの50%は禁煙をはじめたわけで、悲観することでもないとおもう。
しかも喫煙が必ずしも悪いとはかぎらないし。
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