元
Somatosensory stimulation to improve hand and upper limb function after stroke-a systematic review with meta-analyses.
2017 10月 オーストラリア
脳卒中になると運動機能の麻痺とともに感覚の麻痺がおきることがおおい。
感覚麻痺を放置すると頭頂葉の対応する脳皮質の範囲がちいさくなってしまう。
感覚刺激によって体性感覚野の機能が維持され運動機能の回復もすすむとする考え方がある。
これまでの研究から体性感覚刺激の上肢運動機能の改善効果をまとめてみたそうな。
関係する論文を検索 厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・被験者627人を含む14件の臨床試験がみつかった。
・内訳は、セラピストのタッチによる触覚刺激の研究が3件、
・筋収縮を伴わない微弱電気刺激が7件、
・温熱刺激2件、圧迫刺激2件 だった。
・いずれの研究もエビデンスレベルは低く、
・手や腕の運動機能の改善効果も確認できなかった。
上肢感覚刺激の運動機能改善効果はエビデンスレベルが低く確認できなかった、
というおはなし。
感想:
触覚刺激にはいろいろと期待してるんだけど、手が動くようになるわけではないってことなんだな。
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