元
Immediate effect of mental practice with and without mirror therapy on muscle activation in hemiparetic stroke patients.
2017 10月 ブラジル
メンタルプラクティスとミラーセラピーは実際の運動をともなわないという点で共通している。
これらの違いをさぐるべく、筋肉反応を測定してみたそうな。
脳卒中で上肢麻痺の男女4人ずつについて、
a)手首を曲げるイメージを繰り返す。(メンタルプラクティス)
b)麻痺手を隠すようにおいた鏡の前に健常手を置き、鏡に映る手首曲げ動作を麻痺手の動きであると考える。(ミラーセラピー)
c)実際に手首を曲げる。
これら3つの動作時の筋電図をとり比較した結果、
次のようになった。
・実際の動作よりもメンタルプラクティスとミラーセラピー時に筋電活動が大きかった。
・メンタルプラクティスとミラーセラピーで筋電活動の大きさに明らかな差はなかった。
・これらの反応は麻痺手および健常手にも同様に観察できた。
メンタルプラクティスとミラーセラピーで筋電活動にすぐに反応がでた。その反応の大きさに両者の違いはなかった、
というおはなし。
感想:
ようするにミラーセラピーはメンタルプラクティスとおなじ。
鏡に映すのはイメージしやすくするための方便であって、ミラーニューロンがどうのこうのはあとづけの理屈にすぎない。