元
Substitution of Linoleic Acid for Other Macronutrients and the Risk of Ischemic Stroke
2017 10月 デンマーク
n-6多価不飽和脂肪酸であるリノール酸は、もっとも多く食事で消費されている植物油(コーン油、ひまわり油、べにばな油、大豆油)の成分である。
リノール酸にはLDLコレステロールを抑え高血圧リスクを下げる効果があるとされている。
また 飽和脂肪酸や糖質からのエネルギーを多価不飽和脂肪酸でおきかえると脳卒中など心血管疾患の予防になるとする報告もある。
今回、飽和脂肪酸や糖質の代わりにリノール酸をおおく摂ったときの脳梗塞予防効果をくわしくしらべてみたそうな。
50-64歳のデンマーク人57053人を対象に食事調査をし、13.5年間フォローした研究TOASTのデータを解析したところ、
次のことがわかった。
・この間に1879人が脳梗塞になった。
・リノール酸を多めに摂って、代わりに飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸(オリーブ油のオレイン酸)、糖質を少なくしていた人の脳梗塞リスクは低かった。
・脳梗塞の種類別では 大血管アテローム硬化や小血管病変で同様の関連があり、心原性脳塞栓のリスクは逆に高くなった。
飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸、糖質をへらして代わりにリノール酸をおおく摂ると脳梗塞になりにくくなるかも、
というおはなし。
感想:
油脂もんだいはそう単純じゃなくて、、、これ↓思い出した。
ランセット誌:糖質で死亡、動物性脂肪は脳卒中予防
高血圧+キャノーラ油で脳出血が確定?