元
Corneal Confocal Microscopy Detects Corneal Nerve Damage in Patients Admitted With Acute Ischemic Stroke
2017 10月 カタール
脳卒中リスクの高まりを確認する方法としてMRIによる無症候性の脳梗塞や微小出血、白質病変の観察がある。
いっぽう目の共焦点顕微鏡検査では 非侵襲的に角膜内の細胞や神経線維の構造を観察できる。
いくつかの神経変性疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症)では角膜神経の消失がおきていることから脳梗塞患者ではどうか、しらべてみたそうな。
急性脳梗塞患者130人(57糖尿病なし、32耐糖能低下、41人糖尿病)と28人の健常者について、角膜の共焦点顕微鏡検査を行い、角膜神経の繊維密度、枝密度、長さを測ったところ、
次のことがわかった。
・脳梗塞患者で角膜神経の繊維密度、枝密度、長さがあきらかに低下していた。
・角膜神経の各計測値は、HbA1cや中性脂肪と関連していた。
・しかし脳卒中のリスク要因とのあきらかな関連は確認できなかった。
角膜の共焦点顕微鏡検査は 急性脳梗塞患者の角膜神経の消失を確認できるかんたんかつ非侵襲的な方法である、
というおはなし。
感想:
へぇ、角膜って神経とおってんだ。でも視力が低下した理由とはちがうとおもう。