元
Exacerbation of Brain Injury by Post-Stroke Exercise Is Contingent Upon Exercise Initiation Timing.
2017 10月 中国
脳卒中後の身体リハビリは神経の可塑性を刺激して回復をうながす。しかしどのタイミングでリハビリを開始するべきかについてはいまだ答えがでていない。
発症から24時間以内に身体を動かす「超早期リハビリ」の大規模臨床試験AVERTでは、期待に反して患者の状態が悪化してしまうことが明らかになった。
この理由をさぐるべく動物実験をおこなったそうな。
人為的に脳虚血にしたネズミ230匹について
再灌流後6時間、24時間、3日のタイミングでロータロッド運動を開始させるグループをつくった。
運動のあとの梗塞の大きさ、細胞死、活性酸素、ATPなどを定量したところ、
次のことがわかった。
・6時間後の運動によって梗塞と細胞死がより悪化した。しかし24時間後 3日後の運動ではこの悪化はなかった。
・6時間後の運動による悪化は活性酸素の増加やATPの減少と関連していた。
超早期の運動が脳のダメージをより悪化させていた。背景には活性酸素の生成によるエネルギー代謝不全がありそうである、
というおはなし。
感想:
リハビリを救急医療と勘違いした結果がこれ。
超早期リハビリで死亡者続出 AVERT続報