元
Clinical characteristics of stroke occurring in the toilet: Are older adults more vulnerable?
2017 8月 日本
排便や排尿は 交感神経と副交感神経の通常とは異なるバランスのうえで行われるため血流動態におおきな変化をもたらし肺塞栓症などの血管イベントのきっかけになると言われている。
いっぽう脳卒中との関連はよくわかっていないのでくわしくしらべてみたそうな。
2011-2015の脳卒中患者1939人ぶんの記録から、発症時にトイレ中だったものを抽出し、入院に至った経緯を調査したところ、
次のことがわかった。
・108人(脳梗塞41、脳内出血37、くも膜下出血30)が脳卒中発症時にトイレ中だった。
・発症時のトイレ中率は、くも膜下出血が14.3%で最も高く、次いで脳内出血が7.3%だった。
・トイレ中脳梗塞は夜間に多かった。
・トイレ中脳梗塞の種類では 心原性タイプがあきらかに多かった。
・発症時、トイレから助けを呼ぶことができたのは40%未満だった。
・高齢者のトイレ中では 脳出血よりも脳梗塞があきらかに多かった。
トイレ中に脳卒中をおこす患者の割合は全体の5.6%で、特にくも膜下出血がおきやすかった。心房細動がある高齢者はトイレ中の心原性脳梗塞にも注意が必要だろう、
というおはなし。
感想:
他人がとなりに立つとおしっこが出なくなる。これも交感神経がどうのこうのなのかな。