元
Effects of High- Versus Moderate-Intensity Training on Neuroplasticity and Functional Recovery After Focal Ischemia
2017 9月 フランス
脳卒中からの回復には中強度の有酸素運動(MOD)が適しているとおおくの実験が示しているいっぽう、その効果は今ひとつである。
高強度のインターバルトレーニング(HIT)がより効果的であるという報告があるので動物で実験してみたそうな。
人為的に脳梗塞にしたネズミをMODもしくはHITのグループにわけ、トレッドミルを14日間継続した。
HITでは最大速度を下回りかつ乳酸の蓄積が解消しない強度以上で、MODと同じエネルギー消費量のトレッドミル走行を課した。
運動機能および脳組織の各種たんぱく質の発現量を測定したところ、
次のことがわかった。
・HITグループではMODよりも運動持久力と前脚握力の回復が早かった。
・梗塞側の脳の炎症関連サイトカインは HITグループで少なく、
・軸索の伸展に関わるニュートロフィン受容体p75が梗塞側の脳で非常におおく発現していた。
おなじエネルギー消費量であれば中強度の有酸素運動よりも高強度のインターバルトレーニングを短く行ったほうが運動機能は回復し脳の可塑性も促されるのかも、
というおはなし。
感想:
昨年のいまごろ、腕立てMaxに挑戦したら騒音のような拍動性の耳鳴りが1日24時間x数週間とまらなくなった。
つよい運動は脳の血流改善によさそうだな、、、と 実感した。