元
Time-dependent functional role of the contralesional motor cortex after stroke.
2017 8月 ドイツ
脳卒中でいっぽうの脳半球が損傷して手が麻痺したときに、健常側の脳がどのように関わってくるかについてはいまだよくわかっていない。
健常側の脳が、損なった機能を補うように働くのかそれとも逆に邪魔をするのかは報告によってまちまちである。
健常側の脳のはたらきが発症からの時期や運動課題によってかわってくるものか実験してみたそうな。
軽中等度麻痺の脳卒中患者12人について 損傷脳とは反対側の脳の1次運動野をオンラインTMSで干渉しながら麻痺手での3つの課題(指のタップ頻度、握力、反応速度)を測定した。
これを脳卒中から1-2週および3ヶ月以降に行った。
健常者14人についてもどうようの実験をした。
オンラインTMSは磁気刺激パルスを浴びながら課題をこなす実験方法をさす。
次のようになった。
・1-2週後では反対側の運動野への干渉によって指のタッピング頻度が明らかに向上した。いっぽう握力と反応速度には変化はなかった。
・3ヶ月後、磁気刺激による干渉は3つの課題いずれにも影響はなく、健常者を対象にした場合とおなじ結果になった。
脳卒中患者の健常側の脳の1次運動野が特定の時期と課題に対して抑制的にはたらいていることがわかった、
というおはなし。
感想:
これはTMSのただしい使い方だとおもう。みなオフラインにこだわって失敗してる。