元
Aneurysmal Subarachnoid Hemorrhage in the Elderly over Age 75: A Systematic Review.
2017 8月 日本
くも膜下出血の発生率は年齢が上がるほど高く、特に女性におおい。しかも高齢のくも膜下出血患者は入院時の症状が重く、予後不良も少なくない。
75歳以上の高齢くも膜下出血患者の予後に影響する要因と治療法について過去の研究をまとめてみたそうな。
関係する論文を厳選して、データを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・816例を含む12の研究がみつかった。
・患者の83.2%は女性で、33.8%は入院時に重度の症状だった。
・25.5%に血管攣縮がみられ、31.1%に水頭症があった。
・全体の35.0%は回復良好で、治療法別ではクリッピングの45.3%、コイリングの36.3%、保存療法の9.0%で回復良好だった。
・入院時に重症で、高齢、手術なしだと回復不良で死亡率も高かった。
85歳未満で入院時に重症でなければ手術をすすめるべき、
というおはなし。
感想:
くも膜下出血の再発予防手術の必要性には 個人的にとてもつよい疑いをもっている。
自分にその選択をせまられたら、たぶん断ると思う。