元
Effects of motor imagery on walking function and balance in patients after stroke: A quantitative synthesis of randomized controlled trials.
2017 8月 中国
実際に身体をうごかすことなくイメージだけで練習を行うことを「運動イメージ訓練」や「メンタルプラクティス」とよび、視覚的にイメージする方法や運動そのものをイメージする方法などがある。
脳卒中片麻痺患者への運動イメージ訓練の有効性は数多く報告されているが、歩行能力に限定したシステマティックレビューはおおくない。
そこで最新の研究をふくめてこれまでの成果をまとめてみたそうな。
研究データベースから関係するものを厳選し データを統合 再解析したところ、
次のようになった。
・被験者735人を含む17のランダム化比較試験がみつかった。
・訓練期間は6週間、1回あたり15分間、ビデオやオーディオを用いる方法がおおかった。
・通常訓練にくらべ運動イメージ訓練は歩行能力や運動機能の改善に より効果的だった。
・ただしバランス能力に有意な改善はなかった。
・歩行能力の改善効果は短.長期的にも有効だった。
・6週間未満の短期に限定すればバランス能力の改善もみられた。
運動イメージ訓練は脳卒中患者の歩行リハビリに有効であると考えられた。ただし測定値や方法にばらつきが大きいので さらなる研究が期待される、
というおはなし。
感想:
ちなみに上肢に限定すると、数ある治療法のなかでいちばん効果がでているのが運動イメージ訓練。
上肢リハビリ 良い方法 と ダメな方法