元
The initial time-course of headache in patients with spontaneous subarachnoid hemorrhage.
2017 7月 オランダ
激しい頭痛で入院してきた患者にはくも膜下出血の可能性が考えられる。しかしこの頭痛がすぐに消えてしまった場合、くも膜下出血ではなかった、、と言ってよいのだろうか?
くも膜下出血患者の頭痛が最短何時間で消えることがあるのか確かめてみたそうな。
激しい頭痛の発症から48時間以内に入院して、
CTや髄液検査でくも膜下出血とわかった患者のうち、
意識清明で神経症状のない患者106人について
頭痛の強さスケール"Numerical Rating Scale "が0または3を下回るに要した時間を確認したところ、
次のようになった。
・すべての患者に鎮痛剤が与えられていた。
・発症から48時間以内に頭痛スケールがゼロになった患者が9人、3を下回った患者は22人いた。
・頭痛スケールゼロまでの最短時間は10時間で、その患者は発症2時間半で鎮痛剤をとっていた。
鎮痛剤をとったくも膜下出血患者は、48時間以内におよそ10%で頭痛が消えた。すぐに頭痛が消えたからといってくも膜下出血の可能性が消えるわけでもないことがわかった、
というおはなし。
感想:
そして、
頭痛も消えて何の神経症状もない患者に「このままにしておくと再出血で死にますよ」と脅して必要性の明らかでないクリッピング手術を受けさせるところまでがデフォ。