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Risk Factors of Sudden Death From Subarachnoid Hemorrhage
2017 7月 フィンランド
くも膜下出血患者の4人に1人は入院することなく突然に死亡するといわれている。
ところがくも膜下出血についての研究のおおくは入院患者について行われているため患者選択のかたよりが避けられない。
フィンランドでは突然死にはすべて検死解剖が義務付けられている。そこで くも膜下出血が原因で突然死した者と入院した患者とのリスク要因の違いをしらべてみたそうな。
フィンランド人65521人を20年ほどフォローした研究記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・くも膜下出血で98人が突然死して445人が入院した。
・喫煙量が増えるにしたがい入院よりも突然死するリスクのほうが高くなった。
・同様に収縮期血圧が高くなるほど突然死リスクが上がった。
・一人暮らしは突然死リスクが高く、入院のリスクは上がらなかった。
・50歳未満で標準血圧 非喫煙者のくも膜下出血での突然死例はなかった。
くも膜下出血の突然死リスクは喫煙や高血圧、一人暮らしの者で高かった。50歳未満 標準血圧 非喫煙者での突然死は極めて稀といえる、
というおはなし。
右:突然死、実線:喫煙、黒:高血圧
感想:
病院へ間に合わなくて死亡するのではなくて、それまで動脈瘤はおろか何の心血管症状もなかった元気なひとがいきなりくも膜下出血で死ぬんだって。
ポックリ逝きたければ ひとり暮らしで高血圧は放置、たばこを吸いながらその時を待て ということ。
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