元
Binocular rivalry after right-hemisphere stroke: Effects of attention impairment on perceptual dominance patterns.
2017 6月 ノルウェー
両眼視野闘争(Binocular rivalry)は左右の目にそれぞれ異なる画像を提示したときに 認識される画像はどちらかいっぽうのみで、その選択が数秒で勝手に入れ替わる現象をさす。
これまでおおくの研究がなされてきたが そのメカニズムはよくわかっていない。
そこで 脳卒中で注意力に問題が生じているであろう患者について両眼視野闘争がどう影響されるかを確かめてみたそうな。
脳卒中で右脳損傷の患者26人と健常者26人について アナグリフを用いて両眼視野闘争実験をおこなったところ、
次のようになった。
・画像認識が切り替わる頻度は患者で明らかに低く、行動性無視検査の結果とよく相関していた。
・縞の細かい画像のときに認識頻度が優勢になったことから右脳損傷が低空間周波数の知覚を障害していると考えられた。
・両グループともに右目画像の認識頻度が高く、特に患者で顕著だった。
右脳損傷患者の注意力障害が両眼視野闘争に影響していると考えられた。左脳損傷患者でも実験してみたい、
というおはなし。
感想:
両眼視野闘争しらなかったけど、この30秒ビデオで寄り目したら体験できた。