元
Secondary Versus Primary Stroke Prevention in Atrial Fibrillation
2017 7月 イギリス
心房細動は脳梗塞の3分の1、心原性塞栓症の80%以上に関係している。
心房細動による脳卒中は抗凝固薬で予防できるとかんがえられていて、ガイドラインでは心房細動のほぼ全員にすすめることになっている。
心房細動と脳卒中経験の有無をふくめた抗凝固薬治療の効果を検証してみたそうな。
ダーリントンの住民105000人ぶんの2013の記録を解析したところ、
次のことがわかった。
・2.15%に心房細動があり、そのうち18.9%に脳卒中経験があった。
・脳卒中経験者のうちガイドラインに則った抗凝固薬治療は56.3%でおこなわれ、脳卒中経験のない者では49.5%だった。
・1年間の脳卒中発生率は、脳卒中経験ありで8.6%、脳卒中経験無しで1.6%だった。
・総死亡率はおなじく 順に 9.8%、9.4%だった。
・ガイドラインとおりの抗凝固薬治療をうけていないばあい、一次予防、二次予防、死亡のリスクがいずれも同程度に高くなった。
心房細動患者のうちガイドラインとおりに抗凝固薬治療をうけている者は50%程度だった。ガイドラインに則った抗凝固薬治療で脳卒中の一次予防、二次予防や死亡のリスクをあきらかに抑えることができた、
というおはなし。
感想:
この研究以前にも抗凝固薬の脳卒中予防エビデンスは数多くある。
けど、現場では半数にしか処方していない。
「その理由はわからない」とあった。
半数ものケースで控えてるんだからはっきりとした心当たりはあるんだろな、、