元
Embedding an enriched environment in an acute stroke unit increases activity in people with stroke: a controlled before-after pilot study.
2017 4月 オーストラリア
脳卒中で入院した患者の40-69%は 日中ほとんどなにもしないで過ごす。
刺激豊富な環境の効果は動物実験でおおく報告されているが人での応用はすくない。これが入院患者の活動全般にどのていど影響するものか 試してみたそうな。
入院してまもない脳卒中患者を通常環境と刺激豊富な環境グループにわけて6ヶ月後の活動状況を比較した。
刺激豊富な環境ではiPadや書籍、ゲーム、音楽に自由にアクセスでき、リハビリや食事をグループ単位で行った。
次のことがわかった。
・なんらかの活動に携わっている時間は 71% vs. 58% で刺激豊富な環境グループが多かった。
・その活動内訳は、身体活動 33% vs. 22%、ソーシャル活動 40% vs. 29%、認知活動 59% vs. 45% で刺激豊富な環境グループがおおかった。
・この状態は6ヶ月後もつづいた。
・また刺激豊富な環境グループには有害事象がすくなかった。
急性期脳卒中患者を刺激豊富な環境に置くと、おおくの側面で活動レベルがあきらかに高くなった、
というおはなし。
感想:
患者がうごかないから病院にアトラクションを増やそう、って発想に違和感がある。ゲームであそべるくらい元気ならさっさと退院させればいい。
たとえばむかしの人たちは脳卒中やっても病院にもゆかず、クワを杖に足ひきずりながら畑にでてたにちがいない。それが効果的なリハビリになってたんじゃないかな。