元
Efficacy of neuromuscular electrical stimulation for preventing quadriceps muscle wasting in patients with moderate or severe acute stroke: A pilot study.
2017 5月 日本
脳卒中のあとの筋肉量の低下は障害を長引かせる原因になる。これを防ぐために筋肉電気刺激が試みられているが結果はまちまちである。
こんかい脳卒中患者の筋肉量を電気刺激で維持できるものか実験してみたそうな。
平均年齢68 症状の重い急性期脳卒中患者20人を2グループにわけ、いっぽうには筋肉電気刺激を与えた。
筋肉電気刺激は両脚の大腿4頭筋に電極を貼り、患者の耐えうる最大筋収縮がおきる強度のパルス電流を 1日60分間 x 2週間 継続した。
両グループには通常のリハビリもほどこした。
この前後での筋肉厚を超音波画像から測定したところ、
次のようになった。
・筋肉電気刺激グループの大腿4頭筋厚の変化割合は、麻痺脚で-12.4%, 非麻痺脚で-5.5%だった。
・筋肉電気刺激なしグループでは、順に-29.5%, -22.0% だった。
急性期脳卒中患者の下肢への筋肉電気刺激で、筋肉量の低下を抑えることができそうである、
というおはなし。
感想:
役に立たないとおもってたけど、これ見るかぎりではおおきな差に感じる。
論文中に NMES と NEMS が両方 なんどもでてきて、同じような意味みたいなんだけど どう使い分けているのか...気になった。