元
Apathy, but not depression, is associated with executive dysfunction in cerebral small vessel disease.
2017 5月 イギリス
脳小血管病はラクナ梗塞などの非常に細い血管の病気をさし、血管性認知症の原因ともなる。
脳小血管病患者にアパシー(無気力)やうつがどのくらいいて、特定の認知機能障害と関連があるものかしらべてみたそうな。
ラクナ梗塞の患者196人と健康な300人についてアパシーやうつ程度を調べる検査、
および記憶、遂行機能、処理速度、見当識のテストを行い比較したところ、
次のことがわかった。
・脳小血管病患者のうち15.8%がアパシーのみを示し、11.8%がアパシーとうつの両方、1.0%がうつのみを示した。
・アパシーがあると認知機能が低下し、とりわけ遂行機能と処理速度が低下した。記憶や見当識とは関連がなかった。
・うつは認知機能の低下とは関連しなかった。
アパシーは脳小血管病によくある症状で遂行機能や処理速度の低下と関連があった、
というおはなし。
感想:
いままでアパシーとうつの違いがよくわかんなかったんだけど、すこし見えてきた気がするよ。