元
Acupuncture Therapy and Incidence of Depression After Stroke
2017 4月 台湾
脳卒中後のうつは患者のQoLや予後に影響する合併症の1つである。
これまでの研究から鍼治療が一定のうつ治療効果を示すことがわかっているが、いずれもうつ症状が起きたあとの対症療法効果である。
早くに鍼治療をはじめた患者が そもそもうつになりにくくなるものかどうか、しらべてみたそうな。
退院後3ヶ月以内に鍼治療を受けたことのある脳卒中患者1714人と鍼治療を受けなかった1714人についてうつ症状の発生をフォローして関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・うつ発生率は、鍼治療グループで年間1000人あたり11.1人、
・鍼治療なしグループでは9.7人だった。
・鍼治療と脳卒中後うつの発生には関連がみられなかった。
脳卒中からの退院後3ヶ月以内にうけた鍼治療とうつには関連がなかった、
というおはなし。
感想:
鍼治療がなんにでも効く魔法のようなものと考えられているがゆえの疑問だと思う。