元
Aspirin and Risk of Subarachnoid Hemorrhage
Systematic Review and Meta-Analysis
2017 3月 オーストラリア
さいきん抗血小板薬のアスピリンがクモ膜下出血を予防するという噂がまことしやかに語られている。ほんとうかどうか、これまでの研究を検証してみたそうな。
動脈瘤性クモ膜下出血とアスピリンに関する研究を厳選してデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・7つの研究がみつかった。
・全体としてアスピリン使用者と非使用者でのクモ膜下出血リスクに差はなかった。
・ただし3ヶ月未満の使用に限っては、クモ膜下出血リスクが明らかに上昇した。
・3ヶ月以上 さらに3年以上の使用ではリスクの差はなかった。
・週2回以下、週3回以上の頻度別にわけてもリスクの差は確認できなかった。
これまでの研究によると、アスピリンは使い始めの3ヶ月間にクモ膜下出血のリスクが高くなった。長期使用 低用量での予防効果も確認できなかった、
というおはなし。
感想:
毒をもって毒を制す?
最初の3ヶ月間アスピリンの攻撃をのりきった患者には、過剰耐性を獲得して血管がやぶれにくくなる者が現れる...ってことか。