元
Acupuncture Attenuated Vascular Dementia–Induced Hippocampal Long-Term Potentiation Impairments via Activation of D1/D5 Receptors
2017 3月 中国
鍼刺激が血管性認知症を改善するとの報告がいくつかある。
そこで海馬でのシナプス可塑性のキーになるドーパミンの関与についてしらべてみたそうな。
頸動脈を縛って血管性認知障害にしたネズミについて、3日後から鍼刺激を1日1回x2週間けいぞくした。
水迷路テスト、電気生理検査、脳組織を調べたところ、
次のことがわかった。
・鍼刺激によって認知障害がおおきく改善された。
・とくに、ツボ 足三里(ST36)と百会(GV29)の組み合わせがもっとも効果的だった。
・認知障害によるシナプス増強現象の低下が鍼刺激で抑えられた。
・鍼刺激により海馬のドーパミンが増えた。
・海馬のドーパミン受容体の減少が鍼刺激により増加に転じた。
・これら鍼刺激の効果がドーパミン受容体の拮抗薬により消失した。
鍼刺激による認知機能と海馬のシナプス可塑性の改善効果にはドーパミン受容体の活性化が かかわっていた、
というおはなし。
水迷路テストの軌跡
感想:
中国伝統医学系のはなしは偏りが強くてアレなんだけど、Stroke誌ってことで関心をもった。