元
Impact of Rehabilitation on Outcomes in Patients With Ischemic Stroke
2017 1月 日本
脳卒中患者のリハビリを開始するタイミング、リハビリ量と日常生活動作ADL改善度との関連をしらべてみたそうな。
日本の診断群分類包括評価DPCデータベースから2012-2014にリハビリを受けた脳卒中入院患者10万人ぶんの記録を抽出して解析したところ、
次のことがわかった。
・ADL改善度は、入院から3日以内にリハビリを開始し かつ
・1日5単位以上こなした患者で有意に高かった。
早期の集中的リハビリテーションが脳卒中患者のADLを改善した、
というおはなし。
感想:
おかしいなぁ "早期リハは効果なし" がトレンドなのに、、と思って目を通すと
いちばん最後に数行、
『今回使用したデータベースには患者の重症度の情報は含まれていない』って書いてある。
ショックを受けた。
圧倒的多数を占める軽症の患者ほどおおくのリハビリに耐えられるのだから、重症度を無視したらリハビリ量とADL向上度が相関するのは当然だろう。調べるまでもない。
それ以前に バーセルインデックスの差分を比較することにどれほどの意味があるのか。