元
Alterations in the gut microbiota can elicit hypertension in rats.
2016 12月 アメリカ
腸内環境は脳卒中など心血管疾患と関連があるという考え方がある。
そこで高血圧が腸内細菌を入れ替えることで影響されうるものか実験してみたそうな。
普通の血圧のネズミ(WKY)と高血圧ネズミ(SHR)について、
次の4グループを作成した。
*WKYにWKYの腸内容物を食べさせた:WKY g-WKY
*WKYにSHRの腸内容物を食べさせた:WKY g-SHR
*SHRにSHRの腸内容物を食べさせた:SHR g-SHR
*SHRにWKYの腸内容物を食べさせた:SHR g-WKY
次のようになった。
・普通血圧ネズミに高血圧ネズミの腸内容物を与えたWKY g-SHRグループの収縮期血圧が26mmHg上昇した。
・高血圧ネズミに普通ネズミの腸内容物を与えたSHR g-WKYグループの収縮期血圧が低下傾向にあった。
・血圧が上昇したWKY g-SHRグループの糞便では腸内細菌の構成比率が明らかに変わっていた。
腸内細菌の共生バランスが収縮期血圧に影響していた。腸内環境操作で高血圧治療ができるかもしれない、
というおはなし。
感想:
降圧薬を飲むよりは害が少なそう。腸内細菌をいしょくするとその人の能力もコピーできるらしいから イチローの腸内細菌がほしいね。
参考:腸脳相関