元
Functional Long-Term Outcome after Left- versus Right-Sided Intracerebral Hemorrhage.
2017 1月 ドイツ
脳卒中の種類と損傷脳半球の関係で、脳梗塞のばあいは左脳損傷だと予後がわるく、脳内出血では右脳損傷の死亡率が高いという報告がある。
そこで脳内出血患者の条件をできるだけそろえて、脳半球内での損傷位置も考慮にいれて長期的な予後との関連をしらべてみたそうな。
脳内出血患者831人(左429人、右402人)の記録を解析したところ、
次のようになった。
・抗血小板薬、脳梗塞歴、脳室内出血の記録に左右脳損傷で偏りがあった。
・死亡率に差はなかったが極めて良好な回復を示す患者には左脳損傷がおおかった。
・これら患者の条件をそろえて左右各360人ずつにしぼり解析しなおしたところ、
・長期的な機能回復度に左右脳損傷のちがいは反映しなかった。
・出血位置の 深部 vs. 皮質 でもあきらかな違いはなかった。
脳内出血患者の背景因子をキッチリとそろえたところ、損傷脳の左右で予後のちがいを確認できなかった、
というおはなし。
感想:
これらの報告↓のこと。
死んでしまいやすい脳内出血は 右脳? それとも左脳?
脳梗塞は左脳がなりやすいことがわかった