元
Human Muse Cells Reconstruct Neuronal Circuitry in Subacute Lacunar Stroke Model
2016 12月 日本
ラクナ梗塞は脳梗塞の25%を占め、概ね予後は良好だが皮質脊髄路にかさなると重い障害が残る。
幹細胞治療が期待されているが胚性幹細胞やiPS細胞には外部から遺伝子を導入する手間や腫瘍化のリスクがある。
いっぽう骨髄に含まれる幹細胞のひとつミューズ細胞にはこれらの問題はない。
そこでミューズ細胞のラクナ梗塞治療を実験してみたそうな。
ネズミに人為的なラクナ梗塞をおこし 2週間後、人から採取したミューズ細胞を脳に注入した。
次のようになった。
・8週間後 移植したミューズ細胞の28%が脳に残り、神経に分化していた。
・ミューズ細胞の神経突起が運動皮質の神経と結合し対側の皮質脊髄路におよんでいた。
・ミューズ細胞の移植を受けたネズミのシリンダーテストの結果は明らかにすぐれており、人の細胞を殺すジフテリア毒素を入れるとその効果は消えた。
・人固有のDNA配列をもつ細胞は脳にのみ存在し他の臓器にはなく、腫瘍化の痕跡もなかった。
ラクナ梗塞の亜急性期に移植したミューズ細胞が神経に分化し運動機能が回復した。安全性も確認できた。はやく人で実験したい、
というおはなし。
感想:
これで3回目かな↓。
ミューズ細胞を移植したら脳内出血が劇的によくなった
ミューズ細胞 >iPS !? 脳梗塞が走りだす最新細胞治療とは