元
Melodic Intonation Therapy in Chronic Aphasia: Evidence from a Pilot Randomized Controlled Trial.
2016 11月 オランダ
メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)はメロディやリズムに合わせて発話を促す訓練法で、非流暢性の失語症患者に効果的であると考えられている。
しかしランダム化比較試験(RCT)はほとんど行われていない。
そこでMITのRCTを慢性期脳卒中患者で試してみたそうな。
脳卒中の発症から1年以上の失語症患者をMITあり10人、MITなし7人の2グループに分け6週間訓練をおこなった。
訓練終了から6週間後までフォローしたところ、
次のようになった。
・MITにより訓練内容の反復発話能力は明らかに改善した。
・しかし効果は持続しなかった。
・過去におこなった亜急性期患者を対象にした同条件の実験結果にはまったく及ばない限定的な効果しか得られなかった。
慢性期脳卒中患者へのメロディック・イントネーション・セラピーは亜急性期の患者に比べ効果が限定的だった、
というおはなし。
感想:
これ↓思い出した。
メロディック・イントネーション・セラピーに音の高さ変化は必要か
メロディック・イントネーション・セラピーで脳の量が増えた