元
Coiling is not superior to clipping in patients with high-grade aneurysmal subarachnoid hemorrhage: a systematic review and meta-analysis.
2016 11月 中国
脳動脈瘤破裂のくも膜下出血でクリッピングに代わりコイル塞栓術がひろく行われるようになったがその有効性はいまいち明らかでない。
これまでの研究を特に重症患者について見直してみたそうな。
過去の関連する研究を厳選しデータを統合 再解析したところ、
次のことがわかった。
・3つのランダム化比較試験と16の観察研究がみつかった。
・回復良好率にクリップとコイルで差はなかった。
・コイル塞栓術の死亡率はクリッピングよりも明らかに高かった。
・コイル塞栓術のほうが再出血率や脳梗塞、血管攣縮、水頭症などの合併症リスクが低いというわけではなかった。
重症くも膜下出血患者へのコイル塞栓術はクリッピングよりすぐれているわけではなく、むしろ死亡率が高かった、
というおはなし。
感想:
幼いわが子のために健康でいなくては、、と考えた母親が脳ドックを受診した。そして未破裂動脈瘤がみつかった。安全だからと勧められコイル塞栓術をうけたところそのまま帰らぬ人となった。(実話)
くも膜下出血で手術しないとどのくらいヤバイのかな とおもってしらべると、、
唯一みつかったのがこれ↓
( 1994年 10.1161/01.STR.25.7.1342 )
病状が深刻でない勝手に治りそうな若い患者を積極的にえらんで手柄にしているようにもみえる。
破裂脳動脈瘤の再出血予防治療は本当に必要なのか? ?
追記:
クモ膜下出血で手術をしなかったときの死亡率