元
Remote Lower White Matter Integrity Increases the Risk of Long-Term Cognitive Impairment After Ischemic Stroke in Young Adults
2016 9月 イギリス
脳卒中後の認知障害は若年患者に多い。これは損傷ボリュームや位置との関連ではじゅうぶんに説明がつかない。
最近、これら患者で梗塞から離れた位置の白質の整合性が低下しているという報告がある。
そこで若年脳卒中経験者の白質と認知機能との長期的関連について調べてみたそうな。
18-50歳の脳梗塞経験者117人について、発症から約11年後に拡散テンソルMRIを撮り、認知機能テストとの関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・認知パフォーマンスの悪い脳卒中経験者では、梗塞から離れた位置での白質のまとまり具合が明らかに低下していた。
・認知障害のない71人とくらべ認知障害のある25人では白質のまとまり具合の低下が対側の脳半球にまで及んでいた。
脳卒中の症状は一時的であっても、離れた白質の整合性低下は長期に及び 認知障害をまねいていると考えられた 、
というおはなし。
感想:
これ Nature Reviews Neurologyで取り上げられてた。
にわかには信じられないけど、脳の可塑的変化の過程だと言ってる。