元
Central Poststroke Pain Can Occur With Normal Sensation.
2016 10月 インド
脳卒中で中枢神経系にダメージを受けると知覚異常や痛みを感じることがある。これを中枢性疼痛という。
これまで視床と関係があると考えられてきたが 必ずしもそうでもなさそうである。
そこで中枢性疼痛の頻度、期間、部位、特徴を調べてみたそうな。
25-80歳 319人の脳卒中患者について調べたところ、
次のことがわかった。
・20.7%の患者で中枢性疼痛がおきた。
・中枢性疼痛患者の平均年齢は55、31.8%は女性、
・疼痛が始まる時期、期間はさまざまで、
・焼けるような痛みが56%、他に ヒリヒリ感、刺すような痛みなどがあった。
・疼痛の強さと脳のダメージ部位に関連はなかった。
・42.3%で脊髄視床路にもとずく感覚(温覚、痛覚、触覚)が正常だった。
・プレガバリン(商品名リリカ)が半数の患者に有効だった。
脳卒中患者の20.7%に中枢性疼痛が確認できた。中枢性疼痛に脊髄視床路の障害は必須ではなかった。脳の損傷位置も中枢性疼痛の重症度に関係しなかった、
というおはなし。
感想:
ますます原因不明ってことなんだね。
最初のころは金属が痛かった。水に触れてもショックを感じた。