元
Role of ankle foot orthosis in improving locomotion and functional recovery in patients with stroke: A prospective rehabilitation study.
2016 10月 インド
脳卒中で尖足や内反足になった患者に短下肢装具が処方されることがある。
その効果を調べてみたそうな。
平均年齢42、発症6ヶ月-1年未満で痙性尖足で短下肢装具を処方された男女26人について、入院時 退院時の歩行パラメータ 機能的自立度を比較したところ、
次のようになった。
・平均入院期間は27日、
・入院時の歩行可能距離は90mで、退院時は装具あり174m、装具なし121mだった。
・歩行スピードは入院時0.4m/s、退院時は装具あり0.51m/s、装具なし0.45m/sだった。
・34.6%(9人)の患者が退院までに臨床学的有意な最小限の 歩行パラメータの改善(スピード0.16m/s増し、距離50m増し)を示した。
・この間に機能的自立度FIMの平均スコアは84→102に改善したが、完全自立レベルであるスコア115以上は15%(4人)のみだった。
短下肢装具により歩行パラメータに有意な改善を示した患者は全体の3分の1に過ぎなかった、
というおはなし。
感想:
厳密に測定すればわかるけど目に見えるような効果はないってことか。しかも背屈筋をまったく使わなくなるので 長期的には回復が著しく遅れる。
為す術のない人がしかたなく使うもので、安易に手をださないほうがいい と考える。