元
Contralaterally Controlled Functional Electrical Stimulation Improves Hand Dexterity in Chronic Hemiparesis
2016 9月 アメリカ
脳卒中で麻痺して指が開かない状態への 神経筋電気刺激(NMES)と 新しい機能的電気刺激(FES)の効果を比べてみたそうな。
発症後6ヶ月以上で中等度-重度麻痺の脳卒中患者80人を次の2グループに分けた。
*cNMESグループ:麻痺手に不随意の電気刺激を繰り返し与える。
*CC(対側制御)FESグループ:健常側の手にはめたグローブに内蔵された曲げセンサーに同期した電気刺激が麻痺手に随意的に伝わる。
12週間の治療訓練のさらに6ヶ月後にボックス&ブロックテスト他 上肢機能を評価し比較したところ、
次のようになった。
・ボックス&ブロックテストのスコアは、4.6 vs. 1.8 でCCFESグループが高く 2.8ポイントの差があった。
・上肢の総合能力でグループ間の有意な差はなかった。
・発症から2年未満で10度以上手首と指を開くことのできる中等度麻痺の患者がもっとも回復が良く、
・その条件に限定すると、ボックス&ブロックテストスコアは9.6 vs. 4.1になりその差はさらに広がり5.5ポイントになった。
対側制御FESは従来型のNMESよりも手指リハビリに効果があった、
というおはなし。
感想:
筋電信号を拾ってトリガーにするタイプよりも再現性は桁違いだろね。
健常な手に連動して麻痺手が開く。進化型ミラーセラピー って印象を持った。