元
The effects of bilateral movement training on upper limb function in chronic stroke patients.
2016 9月 韓国
脳卒中の上肢訓練を片手のみで行うと同側の脳半球の活動が抑制されてしまう。しかし両手訓練であればこの抑制が外れ さらに上肢間カップリング効果による回復も期待できる。
このあたりを検証してみたそうな。
慢性期脳卒中で片麻痺の患者25人を両手訓練グループと片手訓練グループに分けた。
リング掛け、雑巾がけ、水飲み課題の訓練を6週間継続し、成果をボックス&ブロックテストで、肩ひじ動作の大きさとゆらぎを3Dモーション解析したところ、
次のようになった。
・両グループでボックス&ブロックテストの結果に差はなかった。
・肩関節運動の大きさは両手訓練グループのほうが明らかに改善していた。
・肘関節でのグループ間の差はなかった。
慢性期脳卒中患者の上肢訓練は片手ではなく両手で行うべきである、
というおはなし。
感想:
麻痺側の手足を動かすときは 「もし麻痺がなかったらどんな感じだろう…?」という視点で いつも健常側を意識している。
だから麻痺側のみの強制訓練なんて想像つかないんだ。