元
When Does Return of Voluntary Finger Extension Occur Post-Stroke? A Prospective Cohort Study.
2016 8月 オランダ
脳卒中の急性期に手の指がまったく開かない患者は予後不良が考えられる。そのいっぽうで6ヶ月後には手の機能を再獲得している患者もすくなくない。
このような回復がどの時期に、どういった患者で起きるのか調べてみたそうな。
急性期に手の指がまったく開かない脳梗塞患者100人について 6ヶ月間 手の機能を毎週フォローした結果、
次のことがわかった。
・6ヶ月後 45人がARATスコア10ポイント相当以上の手の機能を再獲得していた。
・彼らの手の指が開くようになった時期の中央値は4週間後だった。
・1.下肢の運動機能がそこそこ良く、
・2.半側空間無視がなくて、
・3.体性感覚機能に障害がない者のほとんど(94%)が6ヶ月後には手の機能を再獲得していた。
脳卒中患者が指を開けるかどうかは4-8週間くらいまでは毎週調べたほうがいい。おもに手だけが麻痺していて空間無視がなく 感覚機能の保たれている患者は6ヶ月後には上肢の機能もいくらか回復していることが期待できる、
というおはなし。
感想:
指がかすかに開いたときの感激は忘れられない。0(ゼロ)になに掛けても0だけど、0.1mmでも指が開けばあとは訓練しだい。
「これで治ったも同然!」と瞬間的に確信したよ。