元
Glioproliferative Lesion of the Spinal Cord as a Complication of “Stem-Cell Tourism”
2016 6月 アメリカ
幹細胞治療ビジネスへの規制がほとんどない国がいくつもある。これらの国のクリニックを渡り歩き治療を受ける「幹細胞ツーリズム」により悪性腫瘍ができてしまった患者がいたそうな。
・66歳のある男性が脳梗塞の後遺症を治すべく、中国、アルゼンチン、メキシコを旅して幹細胞治療を受けた。
・その後 背中の痛みと両下肢の麻痺、尿失禁を起こすようになった。
・MRI検査の結果、胸部脊髄に腫瘍が見つかった。
・組織を採取してDNAも調べたところ 腫瘍は患者の細胞に由来したものではなく、幹細胞治療の結果と考えられた。
・しかもこれまで見つかった悪性腫瘍のどのタイプにも属さないものだった。
・放射線治療により背部の痛みと下肢の麻痺が改善し、腫瘍も小さくなった。
世界的にみると幹細胞治療の規制はユルユルなので、甘い言葉に誘われて臨床試験という名の生体実験に参加させられないよう注意してくださいね、
というおはなし。
感想:
この分野 よほど金になるのか、もはやクリニックレベルではないよね。