元
Disruptions of network connectivity predict impairment in multiple behavioral domains after stroke
2016 3月 アメリカ
脳卒中の影響は これまで断層画像上の損傷部位との関連で解釈されてきた。
近年、安静時の脳機能MRIを解析して脳の各領野間の機能的結合(Functional Connectivity:FC)を評価できることがわかってきた。
これと脳卒中患者の各能力との関連を調べてみたそうな。
発症1-2週間の脳卒中患者132人と健常者31人について30分間の安静時fMRIデータを取った。この結果の解析に機械学習モデルを用い、
患者の注意、言語、運動、視覚能力との関連を解析したところ、
次のことがわかった。
・視覚記憶、言語記憶については機能的結合評価によく反映され、
・視覚、運動機能はこれまでの断層画像がわかりやすかった。
・注意や言語の障害は機能的結合、断層画像の両方での評価が必要だった。
脳の半球間、半球内の機能的結合の評価が 患者の特定の行動障害の説明に役立った、
というおはなし。
感想:
ようするに 安静時fMRIというシンプルな検査を加えておくことで、得られる情報が何倍にもなりますよってことだと思う。