~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2016年7月14日

安静時fMRIで機能的結合を調べれば脳卒中の障害がわかる


Disruptions of network connectivity predict impairment in multiple behavioral domains after stroke
2016  3月  アメリカ

脳卒中の影響は これまで断層画像上の損傷部位との関連で解釈されてきた。

近年、安静時の脳機能MRIを解析して脳の各領野間の機能的結合(Functional Connectivity:FC)を評価できることがわかってきた。

これと脳卒中患者の各能力との関連を調べてみたそうな。


発症1-2週間の脳卒中患者132人と健常者31人について30分間の安静時fMRIデータを取った。この結果の解析に機械学習モデルを用い、
患者の注意、言語、運動、視覚能力との関連を解析したところ、


次のことがわかった。

・視覚記憶、言語記憶については機能的結合評価によく反映され、

・視覚、運動機能はこれまでの断層画像がわかりやすかった。

・注意や言語の障害は機能的結合、断層画像の両方での評価が必要だった。

脳の半球間、半球内の機能的結合の評価が 患者の特定の行動障害の説明に役立った


というおはなし。


図:機能的結合と脳卒中

感想:

ようするに 安静時fMRIというシンプルな検査を加えておくことで、得られる情報が何倍にもなりますよってことだと思う。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *