元
Dose-response of task-specific upper limb training in people at least 6 months post stroke: A Phase II, single-blind, randomized, controlled trial.
2016 7月 アメリカ
脳卒中で麻痺した上肢機能は、たくさん訓練すればより改善するものなのか 実験してみたそうな。
慢性期脳卒中で軽-中等度の上肢麻痺の患者85人について、
週4回x8週間の上肢訓練を施した。
訓練の合計繰り返し回数別に4グループに分けた。
*3200回グループ
*6400回グループ
*9600回グループ
*個別最大回数グループ
8週間後、上肢機能を評価するアクション・リサーチアームテスト(ARAT)を行いスコアを比較したところ、
次のようになった。
・1週間あたりのスコアの増分は3200グループで0.4ポイント、9600グループで0.3ポイント、最大回数グループで0.7ポイントだった。
・6400グループでは用量関係がまったく見られなかった。
慢性期脳卒中患者の上肢訓練を 3200-9600回繰り返しても、上肢機能評価スコアは週に1ポイントも改善せず 明らかな用量関係を確認できなかった、
というおはなし。
感想:
かつて手の指が0.1mmも開かない状態が続いた。その経験からいつも不思議に感じることがある。
もし回復の度合いが訓練量に依るのなら、少しでも手の指が開く 軽-中等度の麻痺患者には病院での訓練治療は必要ないはず。
なぜならその気になれば好きなだけ自分で訓練できるから。
しかし現実は、、、
JAMA誌:課題指向型訓練 やる意味ない